38歳の若さで女性市長に初当選した
稲村和美さんは、3期12年の任期を終えて退任しました。
退任理由はなんだったのでしょうか?
稲村和美さんが市長に立候補した経緯と
稲村和美さんの退任前に尼崎市で起こった
USB紛失問題についてもお届けします!
稲村和美の尼崎市長立候補の経緯
経緯のあらまし
稲村和美さんが尼崎市長に立候補するまでの経緯です。
- 1995年大学時代、ボランティアから政治に興味を持つ。
- 1997年大学院時代、尼崎市議会の会派「市民自治クラブ」でスタッフになる。
- 2002年証券会社退職後白井文元尼崎市長の選挙戦スタッフになる。
- 2003年県議会議員になる。
- 2010年県議会議員辞職し、尼崎市長になる。
稲村和美さんは、2010年12月女性市長としては
最年少の38歳で尼崎市長に当選しました。
経緯の詳細
1995年大学生だった稲村和美さんは阪神淡路大震災で
ボランティア活動に力を入れていました。
そこで、政府からの支援が金額では得られないことに疑問を持ち
なぜ
という気持ちから稲村和美さんは政治に興味を持ちました。
稲村和美さんが政治の世界に足を向けた理由です。
稲村和美さんは政治への興味から
尼崎市の市民自治クラブのスタッフとして
アルバイトをはじめます。
大学院修了後は証券会社で働き始めますが、
2002年証券会社を退職し、白井文さんの尼崎市長選挙事務所で
スタッフになりました、
そして、2003年稲村和美さんは兵庫県議会議員選挙に出馬し
得票数3位で当選しました。
2010年稲村和美さんは
「未来へつなぐ尼崎の会」の支援を受けて
尼崎市長選挙への立候補を表明し、
県議会議員を辞職します。
白井文さんの支援も受け、稲村和美さんは
尼崎市長選挙にのぞみ、当選しました。
白井文さんの後継者として市政のジェンダー化や
透明性、財政再建ため尽力します。
▼稲村和美さんの経歴の詳細についてはこちらをご覧ください
稲村和美の尼崎市長退任理由は?
稲村和美さんは2022年12月1日に
任期を10日前倒しにして尼崎市長を退任しています。
稲村和美さんが尼崎市長4期目の出馬をせず
退任した理由は
3期12年が一つの区切りだと思ってやってきた
と述べていました。
また、不出馬の表明をしたときには
財政再建と中学校給食導入など「未来への投資」の両立が一定程度実現できたことを挙げ、「『これで十分』というのがない仕事だが、しっかりバトンを渡すところまでが責任だ
引用元:朝日新聞DIGITAl
と明かしています。
稲村和美さんのオフィシャルサイトにも
最重要課題だった財政再建の一定の成果を区切りとして、3期をもって尼崎市長を退任。
と明記されているので、稲村和美さんの心情としては
自分のすべきことは終わったと思ったのでしょうか。
退任時に稲村和美さんは
地方議員を経験し、市長という市民生活の最前線で仕事をやらせていただいた。これ以上はない
今後は、一市民として街づくりに参画したい
と語ったことから政界引退といわれてきました。
稲村和美の責任は?USB紛失問題とは?
稲村和美の責任
稲村和美さんに全市民の情報が入ったUSB紛失問題の責任があるかについては
最高責任者としての責任がある
ということだと思います。
記者会見で稲村和美さんは
報告書を受け取った稲村市長は同日の記者会見で、市民に改めて謝罪したうえで「市側に(同社への)一定の依存があったと言わざるを得ない」と述べた。
引用元:日本経済新聞
稲村和美さんが第4期出馬をせず市長を退任した理由に
USB紛失問題があるかを聞かれた稲村和美さんは、
これを否定しました。
USB紛失がある前年から周囲の人に退任を相談していたと
明かされています。
USB紛失問題とは
2022年、兵庫県尼崎市で
全市民46万人の情報が入ったUSBが紛失されました。
業務委託先のBIPROGY(ビプロジー、旧日本ユニシス)が
再々委託した先の社員が6月21日、
全市民の個人情報が入ったUSBメモリー2本を
カバンに入れたままビプロジーの社員らと飲酒したところ
路上で寝入ってカバンごと紛失したことがわかっています。
その後、USBは発見され市民の個人情報流出がなかったことが
わかりました。
尼崎市側に対しては
尼崎市が委託した先が再々委託していたこと
が問題視されたようです。
当初
再々委託されていることを知らなかった
と尼崎市は表明しましたが、
委託先は
知っていたはずだ
と反論しています。
また、業務委託先の問題としては
- 市の許可なく開発用パソコンにデータを移行していた
- USBメモリーなどへ容易にコピーできる状態
- メモリーはカギのかからない引き出しに保管
- データの業務終了後消去不徹底
- データのある部屋への入室に再委託先社員10名が入っていたこと
があげられています。
尼崎市は第三者委員会を置き、
調査した上で再発を防ぐ取り組みをしました。
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