日赤名古屋第二病院で2023年5月、
腹痛や嘔吐などを訴えて受診した16歳の男子高校生で誤診があり、
死亡させる医療ミスがあったことがわかりました。
高校生を診た研修医が「急性胃腸炎」と診断して帰宅させましたが、
その後、緊急入院が必要になり、心肺停止状態。
腸閉塞などを引き起こして死亡しました。
誤診をした研修医は誰なのでしょうか。
名前や顔画像を調査しました。
【経緯】日赤名古屋第二病院の医療ミスのまとめ
医療ミスがあったのは、
日赤名古屋第二病院
です。
- 2023年5月:腹痛や嘔吐(おうと)などを訴えて16歳の男子高校生が救急外来を受診
- 研修医が「急性胃腸炎」と診断して帰宅させる
- 症状が改善しないことから同じ日に再び救急外来を受診
- 別の研修医も適切な判断をせず帰宅させる
- 翌日になって緊急治療が必要な症状と診断され入院
- その日の深夜に心肺停止状態に
- 16日後に、腸閉塞などを引き起こして死亡
病院は、2人の研修医が、
重症度を低く判断したことや、
経験のある医師に適切に相談しなかったことなどが原因の
医療ミスと認め、遺族に謝罪しました。
日赤名古屋第二病院の研修医はだれ?
名前や顔画像の特定は?
誤診をした2人の研修医の名前や顔画像は明らかになっていません。
2人とも
救急外来の研修医(2年目)
ということのみわかっています。
研修医とは?年齢や研修期間
「研修医」とは、
医師免許取得後、臨床医となるための研修を受けている医師1~2年目の臨床研修医(初期研修医)
のことです。
医学部は6年制のため、
ストレートに卒業できた場合、研修医になる年齢は24歳です。
ただ、医学部生は浪人したり留年したりするケースが多く、
研修医の平均年齢は27.8歳
となっています。
研修医は、複数の診療科を1〜2ヶ月ずつ研修していくことになっていて、
「救急」は12 週以上の研修期間が必要です。
研修医は一人で診療できる?
研修医は、
原則として単独で診療行為に当たることはできません。
指導医(3年目以降の医師)と一緒に入院患者さんを担当し、検査や治療方針を指導医と相談しながら決めることが、研修医の主な業務内容です
引用:ドクタービジョン
しかし、日中の業務以外に、
夜間や土休日の救急外来に対応する時は
研修医が診察や治療方針を考えることもあるようです。
日中と比べて病院にいる医師が少なくなるため、研修医が診察や治療方針について考える機会も増える傾向があります。
引用:ドクタービジョン
そのため、今回救急外来を受診した患者の診断を
誤ったのでしょう。
病院の発表の通り、
経験のある医師に適切に相談しなかったことなどが原因と言えるかもしれません。
コメント